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2014-08-16(Sat)

何故に刑罰よりも更生なのか。佐世保の事件。雑感。

同級生殺害「立ち直りが大事、刑事でなく家裁で」 | テレ朝news

佐世保高1殺害「逆送せず徹底調査を」 元判事ら要望書:朝日新聞デジタル

【佐世保高1女子殺害】事件の背景を探れ 元判事らが徹底調査を要望  - MSN産経ニュース


相変わらずこういうのが出て来る。毎度のことだ。“少年”とか“人権”ってなキーワードに酔いしれる自己満足な偽善者ども。もちろん、事件が起きた背景や、加害者が犯行に至る経緯を詳細に分析する必要があることは否定しないし、時間を掛けてでも徹底的に行うべきだとは思う。すぐにはわからない心理的な側面を丁寧に紐解いていくことで、この手の犯罪を多少なりとも防ぐことが出来るかも知れない。

がしかし、である。加害者の年齢が何歳であろうとも、犯罪は犯罪である。正当防衛の末の行為でも、やむを得ずの行為でも、全く偶発的に起きてしまった出来事でも何でもない。明確な殺意と計画性をもって行われた殺害行為である。その加害者を、年齢の線引きだけで、刑罰よりも更生を求めるというそのふざけた発想は、ワタシには全く理解出来ない。人を殺したことを切っ掛けに真っ当な人間になれるのなら、その機会を逃すわけにはいかない。犯行後も人生のサポートをしてくれると言うのであれば、ワタシも是非お願いしたいところだ(笑)。連中の戯言については、呆れると言うよりも、不思議に感じるのである。いわゆる少年犯罪と呼ばれる事件が起きると、決まってこういう連中が出て来る。恐らく性善説を信じ、仏心を持ち合わせた、とてつもなく寛容な心の持ち主なのだろう。蓮の葉の上で、天使の羽でもパタパタしているに違いない(笑)。

逆に・・・、怖い。

人権派を気取る偽善の塊のような彼らにとって、犯行の事実はどう映っているのだろう。頭を殴られ、腹を割かれ、手や首を切断された被害者の存在はどういう位置付けなのだろう。そもそも、人を殺すという罪、そしてそれに対する償いということについて、どう捉えているのだろう。そういった諸々のことについての見解を、遺族の前で、被害者の墓前で、淀みなく語ることが出来るのだろうか。加害者のサポートに精を出す彼らの存在こそ、事件に絡むもうひとつの恐怖でもある。

そもそも加害者が逮捕されて以降の情報の出方が何とも奇妙と言うか、ある種の意図や狙いを持って流れ出てきているよう気さえするのである。もちろん各メディアによってソースも違うだろうし、表に出て来るネタがまちまちなのはわかるが、やはり少年法というのが足かせになっているのは否めない。加害者の父親が弁護士であることがどう影響しているのかいないのかは、情報の受け手にとっては知る由もないが、もしそれが今後の裁判を見据えての“業務的”なものだとしたら、ゾッとする話でもある。まぁ、憶測憶測。ワイドショーやネット、雑誌を見て物事を断定するアホにはまだならないでおこう(笑)。

いずれにせよ、である。年齢という不毛な線引きが、殺人という犯罪に対する刑罰の線引きにまで影響するというのは、全くおかしな話である。“時間をかけて自分の過去や事件を見つめさせ、立ち直りを促す”ってなことを連中はヌかしているが、そういうことは加害者が人を殺す前に言えと。何の罪もない、何ら殺される理由のない人間を惨殺し、将来を奪いながら、その奪った人間の将来に対しては法的に手厚くサポートすることを望むとか、ワタシに言わせれば、それは殺人と何ら変わらない行為に他ならない。無責任という以上に、罪深さを感じる。
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2014-08-01(Fri)

佐世保の事件。改めて、雑感。

【佐世保高1女子殺害】事件前に児相へ電話「女子生徒が殴打、解剖」匿名で対応できず - MSN産経west

【佐世保高1女子殺害】「女子生徒は人を殺しかねない」の医師の情報生かせず 長崎県 - MSN産経west


このニュース・・・・どうもよくわからない。児童相談窓口に情報を寄せたという精神科医への直接のインタビューを見てないので、記事やテレビニュースだけでは、その詳細が今ひとつわからないのだが、こういうことってあり得るのか?うん、あり得るんだな・・・と、何とも釈然としないものが残るのである。映画やドラマのネタとしては定番のネタと言うか、よくある展開ではある。まぁ、たいていの場合は、警告を発しようとした人間があと一歩のところで殺されて、誰も気付かぬままにまた次の犯罪が・・・ってな感じの展開なわけだが、今回のこの現実のケース。警告がまるで機能することなく、最悪の結果に至ってしまった。よくわからないと思ったのは、相談窓口に情報を寄せたという医師は、女子生徒の過去の問題行動が、将来への危険行動へ繋がる可能性を指摘しつつも、“守秘義務”のため彼女の実名を伝えなかったとのことだ。そして相談を受けた側は、それが匿名だったので特定出来なかったとし、結果的に、事件が起きた後に、その内容から特定し確認したとのことである。

この流れ、普通だろうか。想像力を働かせても、どうもイメージが出来ない。

相談窓口の怠慢、とか言うよりも、そもそも、守秘義務のため氏名を明かさない情報提供、相談、というところから、???・・という感じなのだ。“過去に小動物を解剖したり父親を殴った子がいるが、先々も危ないと思うので今のうちに何か対処しといたほうがいい”・・・ってな内容だとは思うのだが、“でもそれがどこの誰というのは言えません”、とか・・・・、“え?そこで守秘義務~~?!?!”とワタシならそこで強いツッコミを何度も入れてしまうかも知れない。いや声を大にして入れる(笑)。これではまるで“最大限のヒントは出すから、問題の答えは自分で見つけてね”、ってなもんである。窓口の担当者は、どう捉えたのだろうか。“あ~~、例の彼女ね・・”という感じだったのだろうか。いやいや、報道によれば、匿名だったから特定出来なかったということだ。事件が発覚して、相談内容との一致から、“彼女のことでした”と結論付けた・・・と。ホントにぃ~?? だとしたら、いくつものヒントが提示されながら、全く答えに辿り着けなかった、と言うか、辿り着こうともしなかった、完全にタイムオーバーの罰ゲームもののお粗末さである。

この流れ。こんなことって・・・常識的にあり得るのか?・・・と改めて思ってしまう。

もし、懺悔に来た人間から、過去の殺人行為やこれから犯すかも知れない犯罪行為について告白されたら牧師はどうするのか、というのがアタマを過ぎる。違うか(笑)。いや、確かに守秘義務ということは非常に重要だとは思うが、それが犯罪を未然に防ぐことを阻害する要因になっているとしても、それは義務として厳守すべきなのか?・・・ということ。想像ではあるが恐らく今回のケース、情報を寄せた医師としては、法的なギリギリのところで踏みとどまって、窓口側に“後は任せたぞ”、とバトンを渡したつもりだったのだが、コトの深刻さを理解出来なかった児童相談所はその情報を放置。事件発覚後に“おいおいヤッベ~ぞ!これ先月電話のあったアレだろ?”ってなトコロではないのか。放置をそのまま認めるのはバツが悪いので、“該当者氏名が匿名だったので特定出来ませんでした!”とかなりマヌケなオプションを加えました(笑)・・・じゃないのか。容疑者の女子生徒については、恐らく地元では家族共にちょっとした有名人だったハズで、仮に情報提供を受けた当人がピンと来なくとも、センターで情報を共有していたならば、その内容から容易に女子生徒を特定出来ていたハズである。それも早期に。

この勝手な想像がもし事実だとすれば、単なる業務怠慢という話なわけだが、だとしても、どうしても“守秘義務のために氏名は伏せた”という所に引っ掛かるのである。医師としては当たり前な行動、と言われてしまえばそれまでだし、その通りだとも思うが、人の生死が関わる事案にも関わらず、言ってみればヒント止まりの情報提供と、業務怠慢と非難されても何らおかしくない児童相談所の対応が組み合わさって、結果的に最悪の事態に至ったことを考えると、やるせない気もするのである。と同時に、本当にこの恐ろしいまでにお粗末な連携が現実だとしたら、相談窓口などいっそ廃止にして、医師の権限や児童相談所の機能そのものについても改めて考え直すべきなのではないのか、とも思うのである。

ただ、それでもよくわからない。情報提供の時の録音でも残っていればともかく、報道からわかるのは、6月の時点で相談を受けていたにも関わらず、その貴重な情報を活かすことが出来なかったということだけである。医師は本当に女子生徒の氏名を伝えなかったのか。相談窓口の人間は、女子生徒について、事件が発覚するまで本当にどこの誰だかわからなっかったのか。民間人の守秘義務と通報責任。そして本来その二つの間を埋める役割であるハズの行政。防げた事件だったかも知れない・・・と当事者皆が思っているという、この何とも言えないモヤモヤ感。

いずれにせよ、今回の件を単なる結果論として片付けるようでは、いつまで経ってもこの手の犯罪は繰り返されるだろう。


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2014-07-29(Tue)

佐世保の事件。雑感。

高1同級生殺害:「人を殺してみたかった」容疑の少女供述 - 毎日新聞

長崎・佐世保の同級生殺害:体にも複数の傷 死因は窒息、刃物など準備か - 毎日新聞


胴体にも複数の傷が・・・という事は、最終的にはバラバラにするつもりだったハズだ。そのつもりで切断工具も揃え、遺体を前にいざ始めてみたら、首と手首を切断した時点でヘトヘトになり疲れてヤメたのだろうか。“もういいや”という、ある程度の満足感と飽きの混ざった域に達していたのだろうか。それにしても、事前に会う約束をし、一緒に買い物をし、その後に撲殺してから切断という流れ。そこに殺害を躊躇する余地があったのかどうかはわからないが、計画を最後まで遂行し完結させるという、不気味なまでの意志の固さのようなものを感じて、それが何ともニュースの聞き手読み手としては憂鬱にさせられる理由でもある。逮捕された女子生徒は、警察の取り調べにも淡々と答えているとの事だ。目的を達成してしまった今、彼女が感じているのは、満足感なのか、それとも同じだけの虚しさなのか。

佐世保での殺害事件というと、10年前のあの小学生の事件が真っ先に思い出される。小学生が、それも女子生徒が同級生を明確な殺意を持って校内で殺害するというのは、事件としての単なるショッキングさだけではなく、それまでノンビリしていたオトナが、子供達に“新たなステージです”と冷たく言われているような気さえしてくる陰惨な事件だった。学校は、あの事件を踏まえ、様々なカタチで生徒たちには“命の大切さ”について説いてきた、とのことだ。今回逮捕された女性生徒もあの事件については当然のことながら聞かされていたハズである。しかしまた同じ事が起きてしまった。教える側は、今頃教師としての無力さを痛感していることだろう。

結局のところ・・・・、なくならないのである。教師が命の大切さを説いて、それを生徒全員が理解し実践しているのなら、殺人事件など起こりようがないのである。少なくとも、計画性を持って同級生を殺害することなど、その発想すら思いつかないハズだ。でも、起きる。起きた。“だって人間だもの”・・・とはこういう時に使うコトバではないとは思うが、要は学校教育以前の問題ということなのである。“人を殺してはいけません”の一行をインプットすれば、いかなる場合でもその一行だけには従うというロボットの原則は人間には通用しない。まずそこを踏まえない事には、命についてどんなにアツく語ったところで、“教育の果たす役割とは”、ってな耳障りのいいキャッチコピーのようなレベルのまま、教師の自己満足で終わってしまうのである。“生徒の心に届いてないのかも・・・”というどこかの教育長のコメントが紹介されていたが、おいおい、今頃今更何を言ってんの?という感じなのである。

要するに、生徒の心に届くとか届かないとか、そういう次元で話をするな、と。教えてきた事が、生徒の心に届かないことを嘆く前に、学校での教育の限界を認めることが先だと言う事。もちろん、無駄なことをしているわけではないのは、誰もが理解しているハズである。今すぐに理解出来なくとも、人の命とは何ぞや、と向き合うことの大切さを徐々にでも理解してくれればいい、という教える側の生徒たちへの願いも極当たり前のものだし、真っ当なことでもある。つまり、この手の事件が起きる度に、学校教育の問題に論点がシフトして時間だけが過ぎて行っているが、教育という意味で論じるのであれば、家庭という、学校とは違う“教育の場”も含めて論じなければ全く意味を成さないのである。

先日ブログで書いた、“洗剤誤飲”のネタと共通するのである。親の監督責任よりも先に、メーカー責任を追及するというマスコミの安易安直な風潮。真の原因に目を向けずに、叩きやすそうなモノから先に手を付けて糾弾していてばかりでは、本当の意味での事態改善に向かうハズもにない。製品事故で“メーカー責任”というコトバをどうしても使いたいのならば、この手の事件でも、加害者となる子供を作った親としての“メーカー責任”を追求されて当たり前なハズだ。その責任を教育の場だけに求めるのは筋違いに思えてならない。今になって、逮捕された女子生徒の過去の問題行動が明らかになっているが、これがもし製品だったら、その責任追及の矛先が向くべき先はどこになるだろうか。

マスコミの報じ方というのは、往々にして加害者の親の存在、親の責任については及び腰というか、妙におとなしくなる。被害者については、血縁関係、交友関係、近隣の人々、学校関係等々、あらゆることがマスコミの取材対象となり、公にされる。“その人にインタビューしてどうすんの?”と思うこともしばしばだ。その一方で、加害者はベールに包まれたままである。とは言え、ネットではそのベールなど全く意味を成さない。メディアの違いによるそのちぐはぐさは相変わらずである。真偽不明な情報が混在したまま流れるネットは報道とは言えず、受け手がどう見極めて判断するか、というチカラが必要になるものの、テレビがネットの情報に振り回されているというのもまた情けない事実だ。


今回のような事件は、ゼロにすることは出来ないが、恐らく減らすこと、もしくは最悪の事態を回避することは可能なハズである。“二度とこういうことを繰り返さない為に”というコトバをよく聞くが、改めて、その策について考え直す時が来ているのではないだろうか。命の大切さを生徒たちに説くことも非常に大切なことだとは思うが、そもそも、そういうことは授業で習うことではないということからスタートしないと、事件が起きる度に教師の無力感だけが残るハズである。それは結局自己満足の裏返しでしかない。事件について識者と称する人々がテレビで論ずることが無駄だとは思わないが、やはり核心に触れない論議に終始しているようしか思えないのである。事件を起こす加害者の側は、時代と共にその性質も変容していき、その一方で、それを防ごうとする側は進化も変化もしないまま取り残されているという現実。その差を埋めるキーワードが、“責任”ということになるハズなのだが、いつまで経ってもこれは宙に浮いているままなのである。






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